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トラリピ戦略!損切りする時しない時

こんにちは!こんばんは!みみかきです。@mimikaki256

唐突ですが…

損切り!

この言葉、知ってはいるけど、トラリピユーザーにとってはあまり慣れていない方が多いのではないでしょうか。

 

トラリピに限らず、投資においては時には損切りをしないと大きく資産を落とし、取り返しのつかないことになりかねないので、思い切って損切りも必要です。

 

  • どういう時に損切りをすれば良いのか?
  • 損切りをしなくてもいい時はどんな時か?

 

そこで今回は、トラリピの損切りについて解説します。

 

損切りの必要性

※ここで話す損切りの必要性はトラリピに限らず、通常のトレード全般を含みます。

 

トレードにおいて損切りはとても重要な行為です。

損切りをうまくできる・できないで運用成績に大きく左右します。

 

ではなぜ、損切りは必要なのでしょうか。

それは…

 

資産を減らさないため

 

です。

 

FXはレバレッジを最大25倍までかけられるため、実はとても大きな取引をしています。

少額で大きな取引ができますから、リターンも大きければ、リスクも同じくらい大きくなります。

 

次の表を見てください。

この表は資産が減った時に残りの資産から元に戻すために必要なリターンを表しています。

下落率 元金100とした
時の残額
残額から元に戻す
必要リターン
5% 95 5%
10% 90 11%
15% 85 18%
20% 80 25%
25% 75 33%
30% 70 43%
35% 65 54%
40% 60 67%
45% 55 82%
50% 50 100%

 

 

この表でわかることは、下落すればするほど、残額が小さくなり、取り返しに必要なリターンが高くなってしまうことです。

 

下図は上記表をグラフにしたものですが、下落率大きくなるほど、必要リターンと乖離していますね。

 

つまり、損切りをせずに損切りが遅れて、損失がどんどん膨らむと、取り戻すことが大変になってしまいます。

トレードが失敗したと思ったらすぐに損切りをして損失をできるだけ小さく抑え、次のトレードに目を向けた方が良いと考えます。

 

通常取引とトラリピの損切の違い

まず、結論はです。

損切りの決定的な違いは

 

トラリピの損切のしにくさ

 

です。

 

トラリピが損切りしにくい理由は2つ!

トラリピが損切りしにくい理由
  • リスクとリターンが値動きによるため読めない。
  • リターンよりリスクが大きい。

 

通常取引とトラリピの大きな違いは注文の仕掛け方にあります。

 

  • 通常取引:「点」でとらえ、上下を予想
  • トラリピ:「面」でとらえ、レンジを予想

 

チャート上で「点」と「面」の違いを見てみましょう。

 

▼点と面の仕掛ける違い

 

点と面の違いでどこが損切りと関係するかというと…

 

  • 通常取引:点でとらえるのでリスクとリターンが見える。

1本ずつ売買するので値動き幅で、損益計算が可能

 

  • トラリピ:面でとらえるのでリスクとリターンが見えない。

値動き次第なので、予測しにくい。

 

特にトラリピはリターンが見えにくく、小さい利益幅でコツコツ利益を積み重ねることから「リターン < リスク」になりがちです。

 

ちなみに、トラリピの最大損失はシミュレーションで算出可能です。

 

トラリピで損切りをする時

トラリピで損切りするときはできるだけ損失が浅いうちにしましょう。

損切り額の目安として、元金の10%未満としましょう。

 

トラリピの年利は設定次第ですが、おおむね年利10~20%ですので、1年程度で取り返すことが可能です。

もちろん損切りしないで済むなら良いですが、決済の見込みがないポジションはサクッと切って切り替えるのも一案です。

 

それでは、トラリピで損切りするときのパターンを想定してみます。

 

損切りが必要なパターン例
  1. 他の通貨ペアに乗り換える
  2. トレンドに逆らう設定をしている
  3. レートから乖離したポジションのマイナススワップ

 

◎他の通貨ペアに乗り換える

あまり利益が出ていなかったり、現在のトレンドに合っていない、ほかの通貨ペアと値動きが似ているなど、不安要素を抱えているのであれば、損切りして他の通貨ペアに乗り換えるのはアリです。

 

◎トレンドに逆らう設定をしている

昨今の諸外国の金利上昇と日本の金融緩和による金利差拡大は、まさに金利が高い通貨が買われやすいトレンドです。

ハーフ&ハーフの設定だとクロス円が売りポジションとなっている場合が多く、含み損が拡大します。

この場合のように強いトレンドが発生している時は、全て損切りしてやり直ししたり、戻る見込みのないポジションを部分的に切るなど検討するのもアリです。

 

◎レートから乖離したポジションのマイナススワップ

マイナススワップは地味に収益を悪化しますので、レートから乖離したポジションは切るのもアリです。

スワップカレンダーを見て毎日どのくらいスワップがマイナスなのか確認してみましょう。

 

トラリピで損切りをしない時

トラリピは損切りしない方法も一案です。

為替は一方方向に上昇したり下落することは基本的になく、過去のチャートを見ると大きなレンジになっています。

過度な値動きは経済的に好ましくなく、あまりに動く時は国で為替介入をする場合があり、動きを止める場合もあります。

そのため、いずれ戻ると考えれば損切りしないのも一案です。

 

それではトラリピで損切りをしない時はどのようなパターンでしょうか。

 

損切りしないパターン例
  1. 広いレンジで設定している
  2. 証拠金維持率に余裕がある

 

◎広いレンジで設定している

広いレンジ設定していれば、そもそも想定範囲とも言えるので損切りしないのもアリです。

あと、損切りとか考えるのがめんどくさければ、設定をきちっとしていれば損切りしなくても大丈夫だと思います。

 

◎証拠金維持率に余裕がある

証拠金維持率に余裕があればロスカットの心配は少ないので、レートから乖離したポジションも戻るのを待つという戦法ができます。

 

まとめ

トラリピの損切りについて解説しました。

  1. 損切りが遅れるほど、取り返しが大変。
  2. トラリピのリスク・リターンは読みにくいので損切りしづらい。
  3. トラリピの損切り額の目安は元金の10%
  4. 損切りを考えている方の参考になれば幸いです。

 

よくある質問

Q.トラリピで損切りを検討したいけど、どのくらい損失が出るのか事前に知りたい。

トラリピ「トレード画面」内のメニューから「リスクシミュレーション」で確認できます。

 

Q.損切りしなくても良い設定はある?

絶対にしなくていい!とは言えませんが、とても広いレンジに設定すれば損切りはほぼ不要です。